快挙!木下真直 医学部附属病院皮膚科学講座前助教が日本皮膚科学会皆見省吾記念賞を受賞
この度、木下真直 医学部附属病院皮膚科学講座前助教(現 アメリカ国立衛生研究所留学中)が公益社団法人日本皮膚科学会皆見省吾記念賞を受賞しました。
この賞は、毎年、日本国内にて行われた皮膚科に関連する研究のうち、最も優れた研究に対して授与されるもので、皮膚科学においてはもっとも権威ある賞です。これまでの受賞者は88名(2021年度現在)であり、本学では、島田眞路学長が昭和56年 (東京大学在籍時)に、川村龍吉 同講座教授が平成25年に受賞しています。
受賞した論文の題目は「Neutrophils initiate and exacerbate Stevens–Johnson syndrome and toxic epidermal necrolysis(好中球はスティーブンス?ジョンソン症候群 (SJS)/中毒性表皮壊死症 (TEN)の発症?増悪に関与する)」(Science Translational Medicine IF17.965)です。
本研究は、木下医学研究員、小川陽一 同講座講師、島田学長、川村教授らの本学研究グループと新潟大学の研究グループが共同で行い、スティーブンス?ジョンソン症候群 (SJS)/中毒性表皮壊死症 (TEN) (以下、SJS/TEN)の新規発症メカニズムを解明しました。SJS/TENは命に関わる重篤な薬剤アレルギーであり、死亡率は約30%と高率です。「好中球が発症に関わる」というこれまで全く想定されていなかった新規メカニズムが解明されたことで、今後の新規早期診断法、また新規治療法の開発が期待されます。
受賞した木下医学研究員は「本学では島田学長、川村教授に続く受賞ということで大変名誉なことです。これを励みに今後も研究を継続していきたいと思います」とコメントしています。
【関連記事】
?本件プレスリリース
「指定難病 スティーブンス?ジョンソン症候群 (SJS)/中毒性表皮壊死症 (TEN)の新たな発症メカニズムを解明」
?(公)日本皮膚科学会HP内「皆見省吾記念賞」ページ
?Science Translational Medicine受賞論文掲載ページ
受賞論文「Neutrophils initiate and exacerbate Stevens–Johnson syndrome and toxic epidermal necrolysis」