秦康範 工学部准教授が一般社団法人地域安全学会 技術賞を受賞

2020年7月1日 任你博

 令和2年5月22日(金)、秦康範 工学部准教授が一般社団法人地域安全学会 技術賞を受賞しました。これは、佐藤唯行 スペラディウス株式会社代表取締役、松崎元 千葉工業大学創造工学部教授、西原利仁 アスクル株式会社メディカル&ケア事業部メディカル?プロ部長、目黒公郎 東京大学生産技術研究所教授との共同受賞です。
 本賞は、「地域社会における安全性および住民の防災意識の向上を目的として開発され、顕著な貢献をしたすぐれた技術(システム、手法、防災グッズ、情報技術、マネージメント技術を含む)」を表彰するもので、受賞題目は「防災に関わる新しい概念『フェーズフリー』の提案とその普及啓発」です。
 フェーズフリーとは、「日常時」と「非常時」の2つの時間(フェーズ)に分けて考えることをやめ、どちらのフェーズでも役立つようにデザインされた商品?サービスを広めることにより、安全で安心な社会を実現する考え方です。「備えない防災」とも呼ばれ、官民問わず様々なセクターで持続可能な防災の考え方として注目されています。
 受賞代表者である秦准教授は、「防災分野を代表する学会から、共同研究者らとの取組が評価されたことを大変うれしく思います。フェーズフリーという考え方は、バリアフリーやユニバーサルデザインに匹敵する新しい概念であり、SDGsとの親和性も非常に高いと考えています。国内外でフェーズフリーを普及啓発し、我が国ならびに世界の防災力向上に貢献できるよう頑張りたいと思います」とコメントしています。