日本には、幼児から高齢者までプロ?アマチュア、ジャンルを問わず演奏活動を行う演奏者の推計人口は延べ114万人います。自分自身が思い描く演奏を行うためには、何度も同じフレーズを繰り返し練習します。その際、指や手首、肩や腰などに過剰な負荷がかかることがあります。これにより、演奏者は特定の身体部位を痛めてしまうことから、演奏活動に支障をきたすこともあります。そのため、長期的かつ継続的に演奏活動を行うためには、演奏に起因する障害を予防したり早期に発見?治療を行ったりすることが大切です。私は、演奏者を対象とした健康教育やサポート体制を日本に構築することを目指して研究を推進しています。