連続市民講座を対面及びオンデマンド配信で開催

2025年4月30日 任你博

 本学は読売新聞甲府支局と共催で連続市民講座を開講しています。
 今年度は「知る喜び~ひと?くらし?けんこう~」をテーマに、水素エネルギー時代を牽引するクリーンエネルギーや燃料電池ナノ材料、山梨の文化?風土?地理的要因から育まれたブドウ?ワイン科学、世界トップレベルの発生工学、先端脳科学など多彩な講義を、合計10回開催します。
 さらに、今年度は初の試みとして、対面開催と併せて、オンデマンド配信も始まります!

 4月19日(土)、ワイン科学研究センター長の鈴木俊二教授を講師として、「香りで紐解く日本ワイン~大学研究室からワイングラスまでの軌跡~」と題した第1回講義を甲府西キャンパスで開講し、幅広い年齢層から約65名が参加しました。

 講義では、鈴木教授から、ワインの香りが発生するメカニズムについて説明があり、特に日頃の研究成果を基に、日本固有種のブドウ「甲州」が生み出すワインの香りに焦点を当てた解説がありました。
 受講生からは、「ブドウの収穫時期や収穫時間帯によってワインの香りが変わってくることを初めて知り、科学の力を感じた」、「とても為になった」といった意見をいただくことができました。

 なお、当日は、新聞や放送局の取材があり、ゲスト聴講生として参加していたUTYテレビ山梨の西垣友香アナウンサーから、「香りの由来についても説明してもらい、今後ワインをリポートするときのコメントに役立ちそうだ」との感想がありました。併せて、「日本ワインの香りの研究は世界ではどの程度か?」との質問があり、鈴木教授からは、「日本独自の品種以外のワイン研究は海外の方が進んでいる。だからこそ、日本ワインの土台となる日本独自の品種を世界にアピールするために、香りの研究を重要視して取り組んでいる」との力強い説明がありました。 

4月19日(土)開催講座のオンデマンド配信は約1カ月間視聴できます。
お申し込みはこちら→/social/378

 次回は、5月17日(土)に工学域の塙 雅典教授を講師に「AIがひらく新しい学びと暮らし~その仕組みと活用~」を開講します。是非ご参加下さい。

○連続市民講座のお知らせ(/social/378