日独共同グリーン水素マテリアルラボ オープニングセレモニーを開催
令和5年9月20日(水)、本学はドイツのブラウンシュヴァイク工科大学と共同で、水素燃料電池の性能を高める新しい材料の開発に向け、水素?燃料電池ナノ材料研究センター内にグリーン水素マテリアルラボを新設し、オープニングセレモニーを開催しました。
両大学は、信頼関係に基づいた、実りある長期的な協力関係の基盤構築を目的としてこのコンソーシアムを設立しました。両機関?両国の間で、目に見える形での実質的な国際共同研究体制を確立し、維持することを目指します。日独共同ラボでは、電極触媒材料の効率と耐久性を向上させるための材料イノベーションのプラットフォーム、さらに学界と産業界とによる発展的プロジェクトのインキュベーターを構築することに合意しました。そして、文部科学省の「戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)」による研究成果について評価を頂いたドイツ連邦教育研究省の支援により、本ラボの開設に至りました。
式典では、はじめにプロジェクトの代表である、柿沼克良クリーンエネルギー研究センター教授とメスタップ?オエザスラン ブラウンシュヴァイク工科大学教授が、歓迎の挨拶をしました。その後、アンナ?ヴァルブレヒト ドイツ大使館 経済副部長、中谷真一 衆議院議員、ドイツ連邦教育研究省(ビデオメッセージ)、大土井智 文部科学省 科学技術?学術政策局 参事官、関川誠 ニーダーザクセン州 日本事務所代表が、それぞれ日独を代表し挨拶しました。
中村和彦学長は、「クリーンエネルギー研究への支援をさらに推し進め、脱炭素化?グリーンエネルギー社会構築のための科学の発展と日欧間のネットワーク強化、さらには世界に貢献できる研究教育活動を、積極的に進めて参ります」と述べました。
今後、新設した日独共同ラボを拠点に、2027年度までの5年間で、水素燃料電池の電極に使われる触媒の効率を高める技術を開発し、コストの削減や長寿命化を目指すとともに、両大学の研究者、学生らの人材交流も活発化させていく予定です。
※ドイツDLR(航空宇宙センター)のHPでも紹介されました。