2021年度 JST創発的研究支援事業に本学の2課題が採択
この度、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の新たな事業「創発的研究支援事業」に、本学の研究者2名の研究課題が採択されました。
本事業は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的?融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ長期的に支援するものです。また、創発を促進するため、支援期間中は、異分野を含む多様な研究者同士が相互に触発し、切磋琢磨する「創発の場」を設けることで、破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指すものです。2021年度は2,314件の応募があり、259件の研究課題が採択されました。
本学の採択者および採択課題は以下の通りです。
○井上 久美 准教授(大学院総合研究部工学域 基礎教育センター)
採択課題:「バイポーラ電気化学顕微鏡による生命システムの計測」
本課題では、細胞間の物質伝達を直接観察できる、これまでにない解像度と高速性を併せ持つ電気化学顕微鏡を創出します。それにより、バイオイメージング法の新しい学術領域を形成するとともに、生命システム解明への道を開き、生命を模した超省エネルギー化など、イノベーション創出の基盤とすることを目指します。
?井上研究室HP
○大岡 忠生 特任助教(大学院総合研究部医学域 社会医学講座)
採択課題:「AIとオミックス情報の融合による先制医療の社会実装への挑戦」
本研究では、遺伝子やたんぱく質、代謝物といった人間のあらゆる生体情報を血液から収集し、人工知能を用いて様々な疾患の発症を予測?予防する手法を確立します。また、この手法を実際の健康診断施設や病院に導入し、世界初の予防医療システムを山梨県から社会実装していく事を目指します。
?本研究事業HP
?社会医学講座HP
【創発的研究支援事業における2021年度新規研究課題の決定について】
【JST創発的研究支援事業】