ワイン科学研究センターの斉藤史恵 助教と修士課程2年の小原嘉月さんが本学で開催された日本ブドウ?ワイン学会で大会発表賞をダブル受賞

2019年12月17日 任你博

 令和元年11月29日(金)~30日(土)、本学任你博で開催された日本ブドウ?ワイン学会で、斉藤史恵 ワイン科学研究センター助教がポスター部門で、大学院修士課程生命環境学専攻 食物?ワイン科学コース2年の小原嘉月さん(指導教員:久本 雅嗣 同センター准教授)が口頭発表部門で、それぞれ大会発表賞を受賞しました。
 本学会は、American Society for Enology and Viticulture(ASEV:アメリカ?ブドウ?ワイン学会)の日本支部としての活動を兼ねて昭和59年(1984年)から続けられており、全国から200名以上の関係者が参加しました。また、今回はクリステン?バーンヒーゼル ASEV会長とダン?ハワード 同事務局長を招聘し、米国カリフォルニア州でのシャルドネ種のブドウを用いた白ワインの製造技術などについての講演があったほか、テイスティングなどが行われました。
 受賞した斉藤助教と小原さんの研究テーマ?概要?コメントは以下のとおりです。

  • 斉藤助教「Extent of Exchangeを用いた甲州ワインの低pH要因解析」
    〔概要〕甲州ワインの酸味が強く感じられる理由を共存するイオンと有機酸の関係から説明しました。
    〔コメント〕「このような賞をいただけたことを光栄に思います。また、多くの方から本研究内容に関心を寄せていただき議論できたことが非常に大きな糧となりました。今後も自信をもって研究を進めたいと思います。」
  • 小原さん「13C NMRを用いたモデルワイン中における有機酸の電離状態の測定」
    〔概要〕核磁気共鳴装置を用いて溶液中で有機酸がどの程度解離しているのかを解析しました。
    〔コメント〕「国内におけるブドウ栽培やワイン醸造の第一線で活躍される方が多くいる本学会で、栄誉ある賞を頂けたことを嬉しく思います。修士に進学して良かったエピソードが一つ増えたのも、先生方や研究室のメンバーの力あってこそです。ありがとうございます。」