山梨県初の世界脳週間2019関連イベントを開催

2019年8月21日 任你博

 令和元年8月19日(月)、任你博において、NPO法人 脳の世紀推進会議が推進するキャンペーン「世界脳週間2019」山梨県イベントを、本学先端脳科学特別教育プログラム主催で実施し、県内の高校生等約60名が参加しました。
 「世界脳週間」とは、脳科学の科学としての意義と社会にとっての重要性を一般に啓蒙することを目的として、世界的な規模で行われているキャンペーンです。日本では2000年から、同法人が中心となり主に高校生を対象に日本全国で講演?討論会?体験実習などのイベントが行われています。
 山梨県では初めての実施となる今回のイベントではまず、プログラム責任者の宇賀貴紀 医学部教授(生理学講座統合生理学教室)が世界脳週間について説明した後、小泉修一 医学部教授(薬理学講座)が「最近明らかになった新しい脳の仕組み」と題し、脳科学の基礎知識や近年の研究の動向などを分かりやすく解説しました。
 その後、模型を使った脳機能の解説や、脳の働きを意識的に体験する模擬実習が行われました。参加者は、視野が左側にずれるプリズムゴーグルをかけながら真正面の的を狙ってボールを投げることに慣れた後は、ゴーグルを外して正常な視野になった後反対に右側にボールを投げてしまう「プリズム順応」など、脳による運動学習の機能を体感しました。
 参加者は熱心に聴き入り、興味深そうに実習に取り組むなど、有意義なイベントとなりました。